11月
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03年11月1日(土)
「ふたつのスピカ」ですよ「ふたつのスピカ」!
いえ土曜朝の衛星アニメ劇場の話なんだけど、その前の「プラネテス」
で無許可撮影のエロ映画の男優にされかかる
主人公なんてネタやっといて(一応国営放送の番組なので文字反転
/笑)、
普通にいいアニメ放送するなんて反則だろ!
ともかく番組見終わって、即座に原作単行本探して居住地市内の
本屋を探し回ったんですが…やっぱド地方の本屋ダメだ!
メディアファクトリーのコミックスが
「あたしンち」しか置いてねえじゃねえか!
ヤバイ! 今年自分の中で良かったアニメに、
「ふたつのスピカ」第1話と
「キノの旅」最終話なんてランクインさせてしまいそうだ。
ともかく原作単行本は意地でも探し出すです。来週からは日曜だけでなく
土曜日も早起きするです。
日曜の朝は特撮タイム、土曜の朝は衛星アニメ劇場タイムってことで…
ともあれ、「プラネテス」と並んで
今、アニメのトレンド(死語)は宇宙じゃ!
あ、作業は昨日組み立てて気になった腰装甲の幅詰め、背中の
ユニットのプラ板組み、手首の削り出しなど。あとエポパテによる
ディティール付けとか(ダイソーで、木部用エポパテが7g入りで
売られてるのを発見し、仮に5個買ったとしても自分が普段買ってる
セメダイン社製の物より割安…)。
03年11月2日(日)
そういうことで、さんざ探し回って「ふたつのスピカ」単行本を
置いてる本屋をやっと発見。
それで、自分が買った第1巻は奥付見ると第2刷なんだけど、初刷が
去年の1月で、第2刷が今年の10月…、
アニメ化決まってから、慌てて2年ぶりぐらいで重版かけやがったな!
掲載誌がコミックフラッパーという(「キングゲイナー」の漫画
連載してるとこ)、マイナーもいいところの雑誌なんで
この刷数も納得なんだけれど、今後も続巻買う時気をつけんと…
もちろん原作漫画読んで、改めて内容に惚れ込んだというのがあるんで
(嬉笑)。
あ、作業のほうは改めてビデオ見てパーツ形状確認したり、そろそろと
思って組み立てた全身のバランスに合わせて動輪剣の図面引いたり。
基本的にこれもプラ板工作によるパーツになるですね。
03年11月3日(月)
連休の最終日だし、朝イチで行けばもしかしてと思ったら、TUTAYA
で「マトリックス・リローデッド」借りられました。
んでもって、午後からはWOWOWで「マトリックス」、「アニマトリックス」
放送…。1日「マトリックス」漬けかよ(疲)。
そういうことで、吹替版「マトリックス」見ながら作り始めました。
下碗部分との対比の通り、あえて(かなり)大振りに作っています。
03年11月4日(火)
昨日プラ板から切り出した刀身にタミヤポリパテ盛りました。
あと、そろそろ各パーツごとの仕上げに入ろうということで、脚の
パーツのプラ板組み部分の継ぎ目、木部用エポパテのヤスリ掛けの跡
部分等ににタミヤパテ盛りました。
溶剤くさいだけで面白味もなにもない作業…(ぷぅ〜ん)。
03年11月5日(水)
昨日脚パーツに盛ったタミヤパテを、240番の耐水ペーパーで削り落とす
作業…。
半ば予想してたけど、肥大化している臑パーツにビッシリ盛られた
パテを削り落とすのって死ぬほど大変。コレは冗談抜き、広面積の平面を
削るのって結構握力勝負です。
(本日の根拠もないムダ噂)
エアブラシのコンプレッサーって軍事転用できるらしいけど…つまり模型用工具として
×ンギョン×ン号に乗せるとパクられる? どなたか真偽のほど
知ってる方がいたら教えて(こわっ)!
03年11月6日(木)
腰のスカート装甲にもタミヤパテ塗りつつ、脚のパーツに400番→
800番とペーパー掛け…WOWOWで「太陽を盗んだ男」見ながら作業してたら、
部屋で黙々と原爆作ってる沢田研二になんとなくシンクロしてしまい
ました。
03年11月7日(金)
腰のスカート装甲にも240番→400番→800番の順でペーパー掛け…。
下半身のパーツ、全部出来たよ。良かったなあ。
(作業的に地味ジミですんまそん)。
03年11月8日(土)
「キル・ビル」見てきました! いやぁ、心の底から
感動したというか、DVD出たら絶対買わんと! ハリウッド・プライス
で安く頼むぜ! 2千円ぐらいで。
作業…興奮のあまり、肩パーツと背中パーツのペーパー掛けだけ…
ううあと3週間(泣)。
03年11月9日(日)
なんかこー、耐水ペーパーで指先がフヤけてるばっかで全然
画像に出来る作業がないため、とりあえずゾイドです。
ダブルアームリザードっぽくまとめてみやした。レオストライカーと
エヴォフライヤーの合体、名付けて“エヴォストライカーリザード
(オオトカゲ型)”。
コレをきちんと色塗ったり砲口に穴開けたりする時間があれば、
リンク先の人が出るって言ってた、「電撃ホビーマガジン」でやる
ゾイドコンテストに応募するんですが(しょんぼり)。参戦される方
がんばってね。
かくして衆院選当日です。わっしの住んでるN潟5区からは、
この日誌書いてる時点であのいろんな意味で有名人な人が当選確実になってしまい
ました…。
全国の有権者の皆さん、N潟5区の住民のひとりとして謝罪します。
愚民なさい(悔涙)。
ともかく昨日「キル・ビル」見たおかげで自分の中に刀鍛冶の
千葉真一の魂が宿ったので、プラ板にポリパテ盛りつけた状態の
動輪剣の刀身の削り出し。あと鍔のド真ん中の動輪をプラ板から。ついでに
右肩の山形新幹線の面構えが、最初に作った時点の物が気に入らなかった
ので木部用エポパテ盛り直して形状修正。
03年11月10日(月)
剣の柄の部分、刀身のキズ消しのタミヤパテ盛りなど。
こういう
シャープ部分を作るとなればやっぱり木部用エポキシパテよりポリパテ
に軍配ですね。ただ使う上での最大のネックはベトベトすぎて大きい塊として盛りにくいのと、ド地方なので買いに行きにくいこと。
もはや地元で売ってる店が無くなったので、原チャリで30分かけて
隣市の模型屋行かんと(泣)。
03年11月11日(火)
違和感ないなあ(苦笑)
放送が終わってもガンプラが発売され続ける環境っていいなあ。
あとモビルディン、非常にイイ形状のパーツが揃ってるので結構
お勧めです。コレあったらSFファイターっぽいの、なんか作れそう
(嬉)。
作業のほうは耳とか剣の柄とか柄ェ握った手首とか。とにかくあとは
細かい部分を残すのみみたいな物なので…今週中に全てのパーツを
完成させ、複製作業開始といきたいもんです。
03年11月12日(水)
今まで作った左右の握り拳および動輪剣の柄握った手首に続いて、
左の平手と、右の人差し指及び中指を伸ばした「指差し手首」を
それぞれ木部用エポキシパテの塊から削り出し。ハイもちろん「指差し
手首」は、「灯せ平和の青信号!」ポーズ用です(含笑)。
あと、手首作る時は最初に指4本分の状態を削り出して、後から
親指を作り加えると結構マシな状態の形が作れるです。当然ながら、
以前模型雑誌で紹介されてた手法の受け売り。
03年11月13日(木)
そういうことで、昨日言ってた手首です。
他の作業としては、すっかり作り忘れていた(苦笑)両肩のライト
(マイティーバルカン)。とにかく、パーツだけはこれで全部揃いました。
明日中にスジ彫りなど、パーツ全ての仕上げを終了させ、複製準備
完了にします!
ところで、ジャンクパーツ漁りしてたらこんなもんが見つかって
しまいました
コレはいったい何でしょう? 判った人はおともだちだよー(ヤだな)。
03年11月14日(金)
全パーツ、仕上げ終了しました。
かくして原型すべてが揃い、明日からやっと複製作業…発売当日まで
あと2週間…。
組み立て説明書書いたり見本作る時間も考慮すると、とんでもなく
タイトなスケジュールですが、ともあれなんとかやってくです。
03年11月15日(土)
「オゥ、今日から複製作業始めるから、とりあえず不足分のシリコンゴム
買ってこい」
「了解っス兄貴!」
「買ってきたっスよ兄貴ィ!」
「お、早いじゃねえか」
「『AIR』のBGMアレンジアルバムの同人CD!
ピクチャーレーベルっスよホラ」
ケツ割りキック。
そういうことで、模型屋への行きがけの国道沿いに、中古ガチャとか
同人グッズも取り扱う中古ゲーム屋が出来てしまいましたので
ついついムダ遣い…(汗)。こんなドドド地方でも、えちぃ系同人誌
とか同人CD−ROMとかの需要はあるみたいです。まあちゃんと
不足分のシリコンゴムも買ってきて、いよいよ作業開始です。
例によってタッパーに敷いた油粘土にパーツを並べ、ポップ調に
アレンジされた「鳥の詩」や「夏影」聞きながら型取り作業。間接可動の
ロボガレキなんてただでさえパーツが多いのに、そのパーツ自体も肥大化
してるもんだから、果たして今日の分も併せて用意した3缶(3キロ)
分で足りるかどうか…。
03年11月16日(日)
型取り作業中。
とりあえずタッパーに敷いた原型にシリコンゴム流しちゃうと、乾燥
するまでやることがないので先月購入した「トゥルー・ラブストーリー」に電源ぶち込んで
みました。さすがに7年前のゲームというのもあって、
現行のギャルゲーのメッセージスキップだのテキストの
バックログだの任意箇所セーブだのの機能がないことにとてつもなく
戸惑いを感じるんですが(せめて既読メッセージスキップだけでも
ないと辛い…)、システム的には結構古びてないというか、さすがに
かの大槻ケンヂ兄貴もハマったと述懐しているゲームだけのことはあります
(ついつい彼女の目の前でプレイして、彼女が怒って出ていったとのこと
…『90くんところがったあの頃/角川文庫』より抜粋)。
主題歌を当時まだ10代の仲間由紀恵が歌っているというのも時代というか、
いやあ、歌詞サビの部分「お前達のやったことはすべてお見通しだ!」の
雄叫びがかっこいいなあ(雄叫んでへんて)。
03年11月17日(月)
型取り作業中。
楽しいなあ…新しいゴム型の充填材にする、昔作ったゴム型をハサミで
チョッキンチョッキン6、7ミリの小っさいブロックに切り刻む
作業…(うふ、うふふふ)。
03年11月18日(火)
型取り作業中。
やっぱりというか残念ながらシリコンゴムの残量が心許なくなりました。
でも大丈夫。だって今日はお給料日じゃないか。
さっそく仕事定時で上げて帰りがけ、バスに飛び乗って隣市の模型屋へ。
そしていざ複製素材の棚に行ったら、ねえよシリコンゴム。
一応店員の人に聞いてみたら、品切れになって、今注文かけている
んだけれど問屋の方も切れてて、週末に何とか入る予定とのこと。
間に合わねえよ。
もはや最後の手段ということで、うち帰ってから速攻でネット通販
ですが…シリコンゴムがヤバいと思った時点で、速攻で通販かけるべきだったということでしょうか(
だからドドド地方はよー…泣)?
ともあれ明日からは、とりあえず出来ている型を使って
レジンでの複製を開始します。てーかもう型全部揃うまでなんて待って
られないですね…スケジュール的に(焦)。
03年11月19日(水)
そういうことで、とにかく出来ている型から先に複製作業開始です。
(可動軸及び軸穴の開け方)
基本的には、以前「電撃ホビーマガジン」誌にて紹介されていた
方法ですが、
シリコン型から突き出ているのは、ポリキャップのランナーです。
原型を型取る時点で元々原型に刺していた物。出来たシリコン型から
ポリランナーを残して原型を外し、ここにレジンを流して整形すると
…、
整形されたレジンパーツからポリランナーを抜いて、
素敵な穴あきパーツの出来上がり。可動軸を作る時はポリランナー
でなく金属棒なりプラ棒なりをシリコン型に刺しておきます。ポリランナーと
違ってレジンが硬化する時にパーツに固定されてしまう訳です。
03年11月20日(木)
レジンドボドボ中。
(ポリキャップ受け穴の開け方)
あのね、原型作る時点でプラパイプとプラ棒とポリキャップでこういう
パーツを作るのね。
ちなみにポリキャップが抜けないよう、軸の端は瞬間接着剤とプラの
削りカスで固め、ヤスリでピンの頭のような形状に丸めてしまってます。
そしてこのポリキャップピン(仮称)を原型に刺したまま
シリコンゴムで型取りし、出来たゴム型にこのポリキャップピンを
セット。基本的には昨日のポリランナーを使った
軸穴の開け方とほぼ一緒。
レジンを流して成形。出来たパーツからポリキャップピンを
スッポンと抜くと、
これでピンと同径のポリキャップが差し込める穴が出来ちゃいました。
この方法が雑誌で紹介されてなかったら、間接可動のガレージキット
なんか開発できなかったですね。
03年11月21日(金)
レジンドボドボ中。通販で頼んでたシリコンゴムもやっと届いたので、
足りなかった分のシリコン型も作っていくのです。
(本日の映画ネタ)
「Gガンダム」の元ネタこと「ロボ・ジョックス」が
DVD化されるらしいけど、自分がアレを見たのは
もう10年以上前、ビデオが出たばっかの頃、当時住んでた長野県の
レンタル屋で借りて六畳一間風呂なし駅まで歩き10分の安アパートで
ひとりわびしく…まあ映画見るスタイルなんて今でも変わらないが(涙)。
ともあれ当時見て、…あんまり面白いとも思わなかったんだよな。
特撮的にはまだCGなんてのが使われる前の時代で、主に
モデルアニメーションで撮影されたメカアクション部分は、屋外に
撮影セットを設置した効果もあって迫力満点でかなり満足だったんだけど、
全編に溢れる「オレが自分で見たい映画を作るんじゃ」という
監督の主張というか、時折観客置いてけぼりな、同人誌的な感覚に
何となく引いたんだと、今となっては思いますな。
まあ、今となっては「キル・ビル」という究極の同人誌映画を心から愛する自分がいるので
(笑)、今見返してみたら、「ザンサイバー」という同じくわっしが自分で見たいモノを作ってる人間として
結構面白く見れるかも。どちらにしてもDVD買ってまで見ようとは
思わないですが(そりゃまあな)。
03年11月22日(土)
わっしのような社会に何の貢献もできんような駄目社会人でも、
クソ生意気に三連休なんかもらってもいいのでしょうか? ともあれ
複製作業は続いております。
(本日のコンビニ買い物)
自分の中で久々にヒットしたよー。
ピッタリ。いいなあコレ。また見かけたら買いましょう。これと同じ
サイズでぜひ日本刀とか、栗山千明が持ってたガンダムハンマー
(ゴーゴーボールというのが正式名称だけど)とか出してくれないか。いや
本気で1/6ドール改造でゴーゴー夕張ドール作りたいので(苦笑)。
03年11月23日(日)
まだ複製終わってないパーツもありますが、とりあえず出来ている
パーツからと、店頭見本の組み立てを開始したです。
とりあえず今回の作業で判ったことは、追加分で通販で購入した
Be−JのSG−17ってシリコンゴムは×××だってことだな
(思いっきり作業遅れさせられたため悪口)。
03年11月24日(月)
見本の制作作業中。まずはフレームの部分です。
とりあえずここまでは、一切接着剤使うことなく組み立てられます。
その他の作業としては、やっと残ったパーツの複製作業全部終了したので
「BSマンガ夜話」見ながら、販売分のパーツの袋詰め開始。
03年11月25日(火)
見本の組み立てー。パーツの袋詰めー。
あー地味だこんちくしょー。(でも、確実に
作業は先に進んでるよ)
03年11月26日(水)
地味に地味に見本の組み立てとパーツの袋詰め。
明日あたりそろそろ組み立て説明書書きます(まだ書いてなかったんかい
!)
03年11月27日(木)
完成しました!
そういうことで完成してしまいました。イヤ正確には未塗装の状態
ですが。
さて、今回はのっけから敗北宣言です。まず売れねえよこんちくしょー(涙)。
とにかくもー、原型制作者が馬鹿なもんで、各パーツの肥大化に
歯止めがかからず、シリコンゴムの買い足しに死ぬほど面倒となった
パーツの増産と、生産数も根性が効かず少数となってしまったため、
キットの価格に素材経費分を反映せざるを得ませんでした。
何より、自分だったらこの出来のガレキにこの価格は出せねえよ(泣)。
もう自分の見通しの甘さと技術の無さが、販売前から負け戦と
確信させてしまっているのが(トホホ)。まあ、今回のところは
オリジナルメカのガレキしか開発したことない奴の、大河原メカを
制作する勉強だったと思うことにして…勉強にかかった金が…(号泣)。
まあ、まかり間違ってもし1個売れたら、売り上げ使って
買い損ねてた「D.C.〜ダ・カーポ・プラスシチュエーション」の
初回限定版買ってやるです(中古置いてるところはチェック済みさ)。
2個売れたら、スタジオハーフアイの極小合体ゴッドグラヴィオン
買ってやるです(1万2千いくらぐらい)。完売したら、帰りがけに
秋葉原の某クスでデモンベインのガレキ(19800円)買ってやるです!
ふはははは、買えるわきゃねーぞ! 後ろ向きな方向に自信満々
すんまそん。
では、当ガレキ「THE BRAVE EXPRESS」は、
2003年11月30日(日)、浅草橋、東京文具共和会館にて開催
「第17回クリエイターズ・カーニバル」
にて販売開始します。
当日はどうぞよろしくお願いします。
完成品紹介
豪雪地帯酒店・第二事業部はものをつくりたいすべての人々を応援
します。
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