11月1日(金)
手で適当にちぎった240番の耐水ペーパー(水に浸けて使える紙ヤスリ)に、
適当なプラ板の切れ端を挟むのね。
そして、左手にタミヤパテ塗ったパーツを持ってぇ…、
削れェェェッッ!!
(ざりざりざりざりざりざりざりざりっ!)
…画像のとおり、寝てる間に妖精さんがやってくれればこれほど嬉しい
ことはないんだけどね(泣)。
ひたすら各パーツに塗り、乾燥したタミヤパテを削り落とす作業です。
最近はゼリー状瞬着とかも安く手に入るから、わざわざパーツの隙間埋め、
キズ消しにタミヤパテを使う必要もなくなっているんですが…結局乾燥後、
適度に削りやすくて素材としての信頼性もあるなんて考えると、やっぱり
タミヤパテに行き着きますね。
どっちにしても、どうせすべてのパーツを
磨きだす作業からは逃れられないんだし(疲)。
11月2日(土)
ざりざりざりざりざりざりざりざりっ…!
240番→400番→800番の順番で耐水ペーパーを掛け、パーツの
磨き、すべて終了しました…長く辛く糞面倒臭かった(ダウン)。このあと、
ちょっとだけスジ彫り入れたり薄いプラ板のチップでディテール付けを
行ったりしますが…、
明日にはいよいよ複製作業開始を目指します!!
(今日ペーパー掛けしながら見てた映画)
「ゴジラの逆襲(55年、東宝)」
かなり久々に見ました。「どてらいゴジラ」です。とにかく劇中、
ゴジラの襲撃で工場を失いながらも再起を誓う社長のキャラクターに
代表されるように、本当にキャラクターたちの生き生きとした
逞しさが目立ちます。主人公
コンビとかつての航空隊仲間との友情とか、とにかく人情劇の部分に妙に
惹かれる…。
特撮的には、冒頭の岩戸島でのゴジラ対アンギラスの第1ラウンド、
岩陰から覗くカットというのが変に臨場感あってまず引き込まれるというか、
そしていきなりクライマックスに飛んでF−86編隊対ゴジラの最終決戦!
…愚考すると、飛行機少年から始まったという円谷英二の特撮人生を
思えば、ひょっとしたら円谷英二が一番撮りたかったのはここかな
とか思うのですが。もし後のゴジラ映画が「怪獣×怪獣」の対決路線に
行かなければ、もっとこうした「ゴジラ×人間の意地」という路線がもっと
前面に見られたかなとも(「ゴジラVSスペースゴジラ」の、柄本明×
ゴジラの構図が妙に好き。)。
F−86の銀翼を銀色の機龍に変え、今年のゴジラ映画はまた
「ゴジラ×人間の意地」という構図がクローズアップされますが、
果たして釈由美子はゴジラに対して如何なる意地を見せてくれるのか?
松井はメジャーに行く前に本物ゴジラに対してどんな一発を
かましてくれるか? なんか前評判的には地味な印象の映画
なんですけどね(苦笑)。
11月3日(日)
全パーツ、揃いました。
いよいよ複製開始です。まずは型となる枠組みに油粘土を
敷き詰めるのですが、普通はプラ板なりで枠を作るところ、
わたなべの場合は御覧のとおり「タッパー」を使っています。ちなみに
粘土もタッパーも百円ショップで買ってきたものです。
タッパーに敷いた粘土に複製の原型となるパーツを並べ、離型剤を
塗るわけですが、今回使うのは実は去年の余り物(苦笑)。スプレー式なので
楽にシュシュッと吹いて、硬化剤と攪拌したシリコンゴムをドポドポ流す。
タッパーの端に刺したプラ板に注目。コレについてはシリコンが
固まってから。
流したシリコンゴムの表面がボコボコしてるのは、以前使った古いシリコン
型を細切れにしたものを充填材にしているから。シリコンゴム1キロ
買うのに、中古のドリキャスゲーなら(安っすい奴なら)3、4本は買える
よなあ…。
11月4日(月)
ひ〜〜〜ん、やっちまいました〜〜〜、
シリコンゴムの硬化不良です。
昨日から一晩置いて、タッパーに流したシリコンの表面も乾いて
もう大丈夫と思ってタッパーから外してみたら、原型に直接かかってる部分が
ドロドロ…。
充填材(細かく刻んだ古いシリコン型)を入れる関係で、二度に分けて
流したシリコンのうち、最初に流した分が攪拌不良だったのか硬化剤を
ケチったのがまずかったかどちらかのようです。
原型の破損がなかったのが救いというか、ひたすらMr,カラー用うすめ液
(買い置き)を染み込ませた歯ブラシとティッシュペーパーで、原型についた
ドロドロのシリコンを落とす作業…。どちらにしても先にタッパーに流した
シリコンゴム700g分が無駄になったわけで、どちらにしてもシリコンゴムの
缶をもう一本購入するのは必須となりました。まあ、おかげで使い慣れない
旭化成シリコンゴムのいい勉強となりましたが…本音としては勉強したく
なかった(号泣)。
とにかくドロドロシリコンを落とした原型をもう一度タッパーに敷いた
粘土に並べ、再びシリコンゴムの流しなおし…本日「やっちまいました帳」に
「シリコンゴム1本無駄」と記入しないと…。
11月5日(火)
雪降ってるっス雪!
いよいよマジで豪雪地帯酒店の名に相応しい造形環境に
なってまいりました。
かと言って、シリコンゴムの流しなおしなんてしてる身としてはサボってる
暇はありません。
さっそく今日乾いたシリコン型を取り外します。
タッパーの端にプラ板を刺した理由はこちらです。
枠型としたタッパーに密着したシリコン型を抜くため、端に刺したプラ板を
バクバク動かすことでシリコンとタッパーの間に空気を入れ、外しやすく
する訳です。バクッ、と抜ける様は結構快感であります。
そうして油粘土を落とし、、外したシリコン型を
今度は天地逆にして再び枠型に収め、
更にシリコンゴムを流して反対側の型を作る訳なのですが、
…しかし、元々タッパーというのは中に入れたものを
取り出しやすくするため、直角に出来てる入れ物という訳ではなく、底面から
上方に広がる角度、テーパーがついています。もちろん最初に作った型にも
このテーパーが残っているので、この通り逆さまにしては再びタッパーに
収めることはできません。そこで、
なんちゃって伊藤家。最初に作ったシリコン型の周囲を、「原型が張り付いた
型面を残すようにして」、薄く、若干斜めに削ぎ落とします。
再びきちんとタッパーに収めることができました。もちろん、端に
空気抜きのプラ板を刺し、離型剤を塗った上でさらにシリコンゴムを流し、
もう片側のシリコン型を作るわけです。そうして硬化したシリコン型から
原型パーツを外して、いよいよシリコン型の完成となります。
普通、こういうシリコン型を作る上で枠組みにはプラ板を
組んで作る手法が一般的で、自分のようにタッパーを使う人は圧倒的に
少数派と思います。しかし、慣れてしまえばいちいち枠組みをバラしたり
組んだりという煩わしさもなく、ポリエチレン製というのもあるので
シリコンゴムが融着する心配もありませんし、なにより最近はどこの100円
ショップでも大小様々なサイズが置いてありますので、目的に合わせた
サイズの枠型を用意できると、使い方に慣れてしまえば結構メリットも
あります。
まあ、決して正当なやり方でもないので万人にお勧めという手法でも
ありませんが、こういうやり方もあるぐらいの感覚で紹介させて
いただきます。いずれ、こういうせっかく身に付けた手法、さらに応用を
効かせることが出来るようになるといいんですが。
ともかく、これで全パーツの型が出来たという訳でもないので、もう
2、3日はこうしてシリコン型をひたすら生産する作業に追われる
こととなります。どうか、また硬化不良とか起きませんように…こわっ!
11月6日(水)
ひたすらタッパーにシリコンゴムを流し続ける作業です。例によって
地味ぃのでまた画像なし。
ああ、明日こそ晴れてほしい…本日も最高気温は1ケタ台であります
(寒っ)。
11月7日(木)
今日も今日とてシリコンドポドポの儀式。
11月8日(金)
シリコン型、すべて揃いました。
いよいよ明日からパーツの増産作業です。
(本日の超重合神)
かくして蘭亭カントクに録画をお願いしていた、地元未放映のアニメ
「超重神グラヴィオン」の
ビデオが届きました。さっそく2話まで見てみると…いやはやケッタイな
アニメですな(苦笑)。
大張正巳氏の監督作品は、「銀装機甲オーディアン(WOWOW)」と
コレ、そして格ゲーブーム時代に作られたテレビスペシャル「餓狼伝説」
ぐらいしか見たことありませんが、良くも悪くも「オレが見たい画を描く!」
という我侭さというか、「こーすりゃオレの画を誉めてくれる奴等は
喜ぶはずだ!」というちょっと外したファンサービスぶりというか…なんか
「画的には文句なくかっこいいのはわかるから、あの、どーかもーちょっと
…」って感覚が働いてしまいますな。誉めるところを探そうとすると、
実は「画的なかっこよさ」以外に言葉を紡げない…。
しかし、その「かっこよさにこだわる」姿勢については、個人的にちょっと
応援したいところはあります。JAMプロジェクトによる無茶にかっこいい
主題歌と合体挿入歌。もちろん大河原先生デザインの主役ロボの、作画から
迸るプァワァァッ! だからといって視聴者おいてけぼりは、もうちょっと
歩み寄りというか迎合の姿勢を見せてもとか思いますが。
まあともかく、心あるメーカーはただちに
「DX超重合神グラヴィオン」を
発売せい!
ダメなら、誰かわしの元に大河原先生によるグラヴィオンの
デザイン画稿を送れ!
わしが作る!
蘭亭カントク、ビデオどうもありがとうございました。
11月9日(土)
本日、当ホームページはめでたく1000Hit達成しました。お客様、
どうもありがとうございます。
シリコン型にデザインナイフでレジンが通る溝を彫り、
輪ゴムできっちり固定。
いよいよパーツの量産に
入ります。そういうことで
レジンのA液、B液を同じ配分で混合、シリコン型に流していく作業。
攪拌に使っている棒は、模型誌から覚えた手法で
タッパーの蓋から切り抜いた物を使っています。ポリエチレン製なので、
硬化したレジンが付いてもパリパリ剥がせる訳です。
今日、やっと「ぴたテン」ガチャで紫亜さんがでました(嬉笑)。
そういうことで初増産したパーツです。これから、とにかく
今回販売分、見本分とひたすらパーツを量産し続ける日々が待っております
…。
11月10日(日)
複製作業を続けます。気温、相変わらず寒いので、こういう作業には
一番不向きな気候…。失敗する複製パーツが出てくるのが一番悲しい
ですな。
まあともかく、レジンの硬化熱でシリコン型が温まり、レジンが流れやすく
なる2回目以降が勝負です。休日の今日、床に敷いた新聞紙と段ボールの
上に胡座かいて、マジで午後はずっと座りっぱなしで作業…
「ヤンマガ」立ち読みに
も行かなかったから、今週の「カイジ」まだ読んでないよ(泣)!
11月11日(月)
♪母さんが〜夜なべ〜をして〜
母さん…(涙)
複製したパーツの整理をかねて袋詰めです。とにかくご存知の通り
無駄なまでにパーツ数が多いので、細かいパーツ、大きいパーツと分ける
ばかりでなく脚は脚、腕は腕と各部に分けて内袋に分けていきます。
ちなみに内袋に使っているのは、本来薬や小物、アクセサリーとかを
分けるのに使う小物用密封パック。これも百円ショップかドラッグストア、
ホームセンターの生活用品コーナーとかで売ってるはず。
とにかく、まだまだ複製しなきゃならないパーツは多いので、本気で
夜なべ仕事であります。早いところ見本の組立作業とかやりたいものですが。
11月12日(火)
ひたすらパーツを複製するそばから袋詰め…。
それで今回、愛用のアルテコGKキャストをとうとう店頭で見かける
機会がなかったため、複製に使用しているレジンは「通販」で購入しました
…とりあえず模型誌の広告で目に付いたBe−Jのハイグレードキャスト。
初めて使用したのですが、攪拌段階でほとんど気泡も入らないとか、結構
素材としての具合はいい感じです。これで、あとは気温が…
今年の夏のとてつもない盛夏はなんだったんだ!? 天気予報では
明日も最高気温、10度切るみたいだし…。
…しかし本音としては、いざ素材がなくなったなんて時すぐ対応
できるよう、店頭で恒常的に入手出来る環境があればいいんですけど
(←本日のいなかっぺ自慢)。
11月13日(水)
販売分、見本分合わせてパーツの複製、増産作業、やっとすべて終了
しました…。
これで明日から見本の製作に全力投球するとして(久々に作業机に
座れる…)、ここからが聞くのも嫌な苦労話。
今回、何が辛かったって予想以上に冬が来るのが早かったこと。ウチの
地元じゃ、初雪降ってから紅葉が色づき始めましたばってん…。辛いのが
極端に気温が低くなることで、暖房をつけようにもレジンは立派な
危険等級3の危険物第4類第2石油類。揮発のニオイからして換気をしっかり
やりたいところなのに外気の気温は関東地方の2分の1以下…。窓を閉じられた
部屋。暖房も働かない室温。充満する火気厳禁危険物の揮発のニオイに、
全力で回転する本来喫煙用の換気扇…あっ、レジンのA液がセーターの袖に
かかってもた。火ィつけたら勢いよく燃えるで〜。
耐えろシゴキ! 超えろ限界! 力ためすにゃ丁度いいのが豪雪地帯での
冬場のガレキ開発。なんて暖かいんだろう。複製したパーツを抜いたばかりの
シリコン型って…(涙)。冬のワンフェスとかがどんなに会場を移転することに
なろうと、日本海側の施設で開催されることは絶対無いでしょう。
では、床に敷いた新聞紙の上、重い身体に胡座をかいて、脚に負担を
与えつづける日々に
さようなら。明日よりやっと作業机に戻ります。マジで泣くほど嬉しいです。
11月14日(木)
見本の組立作業開始です。
間接の強度、原型の精度もバッチシ!
うう…またもや自画自賛モードが入りますが、この構造だけで
そこらの間接可動を売りにしたガレージキットに勝った! と
自信を持って自負できます。もっとも、まだまだ足を組んでみただけなので
全身きっちりした関節の強度とポーズ付けの自由度を持っているか?
なんにしても今月もう半分来ちゃいましたので、完成を急がなければ
ならないのですが。
さて、画像を見て目ざとい方はお気付きと思いますが…
今回のガレキには「ビス止め組み立て」を採用しています。強度の確保は
もちろん、完成後も出来る限り間接などのメンテが出来るようにということで
採用してみましたが、まだまだスタジオ・ハーフアイ(史上最強のガレキ
「完全変形ゲッターロボ」を発売した漢魂メーカー)の域には遠いかも…。
ここで、あらためてXデーの告知。
ガレージキット「破導獣ザンサイバーVer,2」は、
2002年12月1日(日)、浅草橋、東京文具協和会館
「第15回クリエイターズ・カーニバル」にて発売予定!
サークル「ヤメタランス」で逢いましょう(♪)
11月15日(金)
全身のフレームまで組み立てます。
改めて腰の可動ギミック。
ここで、この程度は動くぐらいを公開します。
そして、間接の強度です。ハイこれだけは絶対やりたかったという画像です
(笑)。
…はにゃ〜ん(←恍惚)。自分の仕事を自分で誉めるなんてのは
とんでもないナルシスト馬鹿のやることですが、そういう気分になる
ことは確実にありますね。
海洋堂のガレキ「モノシャフトドライブ・ガオガイガー」が
持ち上げて見せた伝説「模型雑誌5冊」とまではサイズ上さすがに
行きませんが、まあこのぐらいまでならなんとか。とにかくこれから
さらに外装の組み立て、パーツの気泡埋め、塗装して仕上げと果てしなく
遠い坂道が待ち構えておりますが…男の進む道は、しょせん坂道でしょう。
ねえ、喧嘩鬼のせんせい…(←さらに恍惚)。
11月16日(土)
いよいよ外装を仕上げていきます。まずは成型時に生じた気泡の処理。
画像の明度からして判りにくいかもしれませんが、各パーツに盛った
薄緑色のパテに注目。いつもの木部用エポキシパテでなく、今回は
素材との相性を考えてポリパテを使っています。
踵のパーツですが、右側がきれいに型から抜けたものと、左側が中央に
大きな気泡が出来たため、ポリパテを盛って成型し直したもの。ちなみに
盛ってから成型可能に硬化するまで5時間ほど置きましたが、あくまでこの辺の
気温による乾燥時間ですので…(トホホ)。
(本日のガチャガチャ)
…「ぴたテン」ガチャに続く次の獲物もとい収集対象、「Kanon
(アニメ版)」ガチャです。とりあえず600円分挑戦して、まるで
狙ったように全5種類中メインの2人を外したというか…いえ舞の
ポージングの躍動感や栞の女の子座りのポーズなど、キャラの性格を
体現した造形はよかでないかと。真琴の輪郭膨らみすぎが気になるところ
ですが…(←ゲーム版での真琴シナリオ号泣派)。
ともかく残り2人が出るまでダブりに涙する日々は続くというか、え、
今日はHGストライクガンダムの発売日?
それより「Kanon」ガチャのほうが大事じゃ!
11月17日(日)
ポリパテで大きな気泡を埋め、全身にペーパーをかけて均し、
パーツを洗浄します。
ここで「あれ?」と思われた方、あなたは正しいです。
本来、ガレージキットのパーツは組立作業に入る前に洗浄します。
これで型抜きのときに型に塗って、パーツの表面に残った離型剤を洗い落とす
のですが(離型剤が残ったままだと、接着剤や塗料がよく定着しなくなる)
…どうせ洗うなら、パーツの表面にあるていどペーパー掛けの作業を終えて、
離型剤が最小限になってから落とすほうが効率いいでしょう?
あと、最近では専門の離型剤落としも発売されてますが、もちろん
地方在住者がそんなもんいちいち探しに行ってる時間はありませんので、
昔ながらの中性洗剤+クレンザーを歯ブラシに塗って、パーツの表面
ゴシゴシ洗いです。
さて組み立て準備です。組み立てる前に、パーツの内側をグレーで塗って
しまいます。もちろん今回も水性ホビーカラー(アクリル系塗料)なので、
きちんと乾燥する翌日を待つこととなりますので今日はこれまで。
(本日作業しながら横目で見てた映画)
「怪獣大戦争」(65年・東宝)
名曲「怪獣大戦争マーチ」が雄雄しく響き渡り、模型製作の士気を
高揚させてくれる熱い熱い映画…なんだけれど、実は意外と怪獣たちの
活躍シーンが印象薄い映画…。
物語の本筋が、X星人の侵略計画と地球人の攻防戦にシフトが置かれている
のと、怪獣側のキャスティングが前作「三大怪獣地球最大の決戦」とほぼ
変わらないせいか(ラドンの破壊シーンなんか旧作をまんま使ってるし)、
結局怪獣側のさしたる活躍が目立たないという印象もあります。ラスト
のキングギドラ対ゴジラ・ラドンペアの激突もあっさりしたものだし。
しかし…翌年の「南海の大決闘」と併せて、本当に水野久美はイイ女
だわな。三輪ひとみも彼女ぐらい、伝説のジャンルムービー・アクトレス
として育ってほしいもんです。
(「怪獣大戦争」が好きな方、ごめんなさい)
11月18日(月)
あとで外側のパーツに挟み込む間接部分を塗る。→間接を挟む部分の内側を
塗る。→乾いたら組み立て、接着。→パーティングライン(合わせ目)に
ゼリー状瞬着盛って、ガシガシとヤスリ掛け。→ペーパー掛けて仕上げ。
以上の作業をやってるだけみたいなもんなので画像なし。間接の構造上
最近のガンプラと違って、全部組み立てたあとでも簡単に分解して塗装できる
って訳ではないので、なんとなく昔のガンプラブームの頃の作り方に戻った
ような、懐かしい作り方をしております(あの頃は、ゼリー状瞬着は
ありませんでしたが)。
まあ、この頃培った技術が今こうしてガレキ作る技術に繋がっていると
思えば、今と同様にヘタッピーだった頃の思い出も甦ります。いや別に
甦っても大した思い出でもないですが(ふっ…)。
11月19日(火)
♪ずんちゃっ、ずんちゃっ、
たい焼き盗んで親父がー 追ーいーかけーてー
ひたすらー 逃げてくー 陽気ーなあゆあゆさん
♪みんなが笑ってるー かえるも笑ってるー
ルールルルッルー 今日ーもいい天気ー
「Kanon」ガチャ、コンプリートしました。とりあえず6回分
つぎ込んで、名雪が出るまであゆが3つダブったのがなんか嬉しいです。
あ、作業…ひたすら地味にアンテナを0.5ミリ真鍮線(ダイソーで購入)
で接続したり、下地のグレーを塗っていったり。明日あさってには基本塗装
すべて終了といきたいもんですが。
11月20日(水)
ひたすら塗装中。水性ホビーカラー(アクリル系塗料)の乾燥の遅さを
恨みもしますが、まあ、自分が使うと決めて使っている塗料なだけに
文句は言えませんね。
どこかのメーカーから、溶剤の揮発の匂いを抑えた、
無臭ラッカー系塗料(および専用
無臭薄め液)なんてのが発売されれば大ヒット間違いなしと思うんですが
…とにかく模型作る上で、短ければ短いほど嬉しいのが「素材の乾燥時間」
ですから。
11月21日(木)
基本塗装、終了しました…。明日はスミ入れ、あさってはMr,スーパー
クリアーつや消し吹きます。それで完成させて、組立説明書描きます。
てーか…、
本気で早く終わらせたいです(涙)。
(Xデーまであと10日…)
11月22日(金)
スミ入れ終わりました。今回はいつもの水彩絵の具+中性洗剤でなく、
オーソドックスにタミヤエナメルのフラットブラックです。今回はレジン製の
ガレキということで、プラと違って溶剤の石油成分が素材に浸透するという
怖れもないので。
そういうことで、いよいよ明日つや消しスプレーを吹き、テカテカの塗装
の雰囲気を抑えるのとアクリル系塗料の弱い皮膜にコーティングを施すことで
見本作成の作業はすべて終了となります。その完成作品は翌日公開させて
いただく予定ですが…いやあ、塗装&スミ入れを終えてとりあえず全パーツを
組み上げた時点で、もう凄いこと(!)になっております。(Xデーまで
あと9日…)
11月23日(土)
完成しました!
ここまで漕ぎ着けられたのは、当ホームページを覗いていってくださった
皆様のおかげです。どうもありがとうございました。
かくして塗装見本も完成し、あとは組立説明書描きの作業が
残っておりますが、どうやらイベント当日までに発売のめどが立ちました。
…さて、約2ヶ月の開発期間を経て、新作ガレージキットもとうとう
発売間近にまで行き着くことが出来ました。ここで唐突ですが、今日まで
ほぼ連日(!)更新という我ながら凄い馬鹿じみた行動をとって
まいりましたが、本コンテンツの「開発編」は本日を持って終了となります。
この発売の顛末は、本日より8日後の発売日の模様をもって
「完結編」という形式にて後日発表させていただきます。
今回、とにかく自分がこれまでいくつか購入した「関節可動ロボのガレージ
キット」に対して覚えてきたフラストレーションすべてを払拭するぐらいの
気持ちで取り組んでまいりました。何しろ自分が買ったアイテムが悪かった
のか、レジンのムクという、通常のプラモデルとはるかに重量が異なる素材
を考えずガンプラまんまの間接を仕込んでいたものが多く、とにかく
ポリキャップを使用していようがすぐ「間接がへたる」、
「ポーズが保持できない」、「仁王立ちのポーズで立たせていたのに
手に持つと(脚の重量で)自動的に内股になる」なんてものが
やたら多かったのですな。このザンサイバーについては、ヴィン・ディーゼル
やケイン・コスギのごとき鍛錬し鍛え上げられた筋肉のような間接の強度に
ついて、原型製作者として自信を持ってお客様の元に送り出せます。
ここで、正式な商品名と発売日の告知。
ガレージキット「破導獣ザンサイバーVer,2(仮)」
2002年12月1日(日)、浅草橋、東京文具協和会館
(浅草橋駅東口より徒歩5分)
「第15回クリエイターズ・カーニバル」
サークル「ヤメタランス」にて堂々発売予定!
(価格、当日発表)
それでは、自分は只今よりイベント当日に向けての準備作業に入ります。
本コンテンツは、前述の通り次回完結編をもって最終回となります。
改めて、今まで本コンテンツを覗いていってくれました皆様、
どうもありがとうございました。
豪雪地帯酒店・第二事業部はものをつくりたいすべての人々を応援します。
完成品紹介へ
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