9月19日(木)





 図面です。この時点ではまだ間接可動のためのフレーム、軸位置、 ポリキャップ位置などを描いた簡易なものです。 今回、とにかく「パーツ数減少」と「間接可動」の両立を目指す(!)ため、 実は大手ガレージキットメーカー、海洋堂が築き上げた間接機構 「モノシャフト・ドライブ」を大幅に参考にしています。

 もちろん、ただのデッドコピー商品を売りつけるつもりは毛頭なく、 新機軸となる機構を取り入れるつもりでおりますがそちらのほうは後々の 開発記録で明らかになるでしょう。


9月20日(金)





 まずは太腿の基部から作り始めました。ポリキャップや可動軸を 仕込むための切り欠きや軸穴もこの時点で穿ってます。

 なお、図面よりも実際のパーツのほうが大きいのは、図面の段階で 脚が短いと感じたから(苦笑)


9月21日(土)



 昨日の基部にエポパテ盛っただけ。済みません、他コンテンツの 文章打ちにかまけてました…。

「ワールドタンクミュージアム2」、購入開始4個目にしてもう シークレットのシャア専用ティーガー …。欲しがっている人には悪いけれど、ありがたみがないなあ。


9月22日(日)


 とりあえず盛った木部用エポキシパテを削り、太腿の形を出しました。
 ついでに脛の基部のプラ板も切り出して今日はここまで。

(今日作業をおろそかにして見ていた映画

「恐怖のワニ人間」(59年 米)
 その恐るべき体験から記憶障害を起こした看護婦の、 催眠療法から語られる恐怖の記憶…。
 新婚旅行中に消えた夫は何処に? 沼地の森に建つ洋館の秘密!  そして、怪しい科学者の危険な実験…!
 まるで東宝恐怖人間シリーズの1作のような、謎めく展開と緊張感溢れる 演出が実に圧巻。旧作品とはいえどかなり好感。これで、クライマックス、 遂に登場するワニ人間の造形が…(悲泣)。

「恐怖の火星探検」(58年 米)
 地球に帰還する火星探検船に忍び込んだ原始火星人対宇宙船クルーの 壮絶なサバイバルバトル!
 よくあるプロップながら、狭い円筒型ロケットの中で手榴弾10個を イッキ爆発させたりロケットランチャーの的にしたり、 狂った乗組員が「原子炉を開けて」放射能を直接被爆させても死なない ライダー怪人型火星人、ナイス。でもロケットから空気抜かれて、 窒息で死ぬって末路が、根性あるのかないのかよく判らないです。


9月23日(月)






 膝の可動ギミックの確認です。

 レジンで複製する以上、まともに考えて膝から下の重量がバカ重くなる ことは容易に予想できるため、その重量をいかにポリキャップひとつで 簡単に緩まない強固な関節にするか? 現段階の一応の答えがこの間接機構 なのですが…パーツとして複製したとき、この精度を保つことが出来るか?  レジンの収縮とポリキャップを収める位置関係は? …などなどイロイロ 面倒なことを考えながらの作業となります。

 イロイロ考えてみたところで、実際に完成した原型を複製、組立チェック するまではどうなるか判らないのですがね。


9月24日(火)


 脚の外装の基部をプラ板から切り出しました。

 ここに木部用エポキシパテを盛って外装の形を削り出すという、 いつものやり方となります。
 ちなみに、プラ板の接着した角にはプラの削り粉を盛り、瞬着を垂らして 固めるという「瞬着+粉」という方法で強度を出しています。


9月25日(水)






 脚の外装にエポキシパテを盛り、そしていよいよ足首の関節を作ります。

 さて、昨日の時点で「ザンサイバー」の共同原作者である蘭亭紅男 スーパー特殊映像監督より「プロポーションをもっとカッコよく」、 「必要以外の関節の数は絞ったほうが良くない?」との旨のご意見を いただいたのですが…プロポーションに関するご意見はもっともとして、 関節については、これはもう原型製作者本人の技術力の挑戦みたいな側面 もありますので…もちろん、実際に出来上がった製品を取るのはお客様 なので、組立て、完成後カキコキ動かして遊ぶときとも、できるかぎり お客様にストレスを与えないように…というのも考えているつもりなのですが、 やはり色々な意味で初挑戦的な製品となるので、難しいところです。

 足首の軸の取り付け位置が変? いえいえ、もちろんここも考えた上での 位置なのですよ(含笑)。


9月26日(木)


 ドリームキャスト用ソフト「君が望む永遠(アルケミスト)」購入。 済みません。しばらく作業がストップとまでは行かなくても、相当滞る ことになりそうです。

 ただいま外道照身萌え萌え光線(別名、アホアホ光線)照射中。
 手のシワとシワを合わせて、自分はもう「なーむー」。


9月27日(金)


 パーツにちょこちょこっとヤスリ掛けしただけ。
(只今、ハローキティVer,ドリキャスよりアホアホ光線が…)


9月28日(土)


 蘭亭紅男スーパー特殊映像監督言うところの 「ロボットのポーズ付けの命」、腰パーツを作り始めました。
 もちろん、ここにもポリキャップや可動ギミックをこれから 仕込んでいきます。

(今日ドリキャスからのアホアホ光線を断ち切って見ていた映画)
「惑星Xから来た男」(51年 米)
 50年代侵略テーマ特撮映画の先駆けとして、名前は結構知られていた作品。 プロローグの展開は結構観客を引き付ける緊張感が溢れていて見事だが、 ショボい宇宙人やショボいUFO、村人5、6人アブダクトしてドカ させるだけのショボい侵略行為とかを見るにつけ、ジョージ・パルやイブ・ メルキオールといった才能の凄さを思い知ってしまうだけだったと。
 背中に背負った、自分の星の大気を詰めてた空気タンクのバルブ調整を 間違え窒息でぶっ倒れ、ファーストコンタクトした地球人に バルブ開けてもらって 助けてもらう侵略宇宙人…。コレの公開の2年後に「宇宙戦争」を作った ジョージ・パル、あんた本当に偉いよ! グレイトだよ!(泣)


9月29日(日)


 サボリ中。

 …ハイ休日だからって、1日ドリキャスの前で非建設的に過ごしてしまひ ました(猛省)。
(現在ハマり中の「君が望む永遠」の核弾頭キャラ大空寺さん、あなた凄いです。 おっとこまえです)


9月30日(月)


本日、蘭亭カントクよりザンサイバーガレキのアイデア案画稿が 届きました。



 現在の図面のままのプロポーションではかっこ悪いとして、この 思い切った体型まんまで作ると今まで発売した敵メカと横に並べるときが …でも正直こっちのほうがカッコいい…

嗚呼、愛と青春のランブリング・ハート! 自分の心が定まらないぃっ!
(とにかく足首のバランスと上半身の図面、書き直し決定です。)



豪雪地帯酒店・第二事業部はものをつくりたいすべての人々を応援します。

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